店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第97話 多嚢胞性卵巣と不妊の話




多嚢胞性卵巣症候群(PCO)による不妊の方は多い

当薬局のご相談に、多嚢胞性卵巣症候群(PCO)による不妊症の方が多くなっています。多嚢胞性卵巣症候群(PCO)は、卵胞の殻が何らかの原因で固くなり、ネックレスの様につながって見える状態です。これに排卵障害などの症状があると多嚢胞性卵巣症候群といって、排卵が困難になるので不妊症になります。
症状は、生理はたまにしか来ない、あるいは無月経です。男性ホルモン分泌が多くなるので、毛深くなったりニキビが多くなったりしやすいことや、肥満になることもあります。



西洋医学での治療法は?

多嚢胞性卵巣症候群(PCO)は、西洋医学的には排卵誘発剤を使い排卵させたり、重度の場合は、卵巣に穴をあける手術を行い排卵し易くし妊娠しやすくします。しかし、開けた穴は半年から1年くらいでまたふさがってしまい元に戻ってしまうので、根本治療ではありません。



漢方での治療法は?

漢方の考え方は、こちらにも少し書きましたが、痰湿(たんしつ:不要な汚れた水分)や於血(おけつ:汚れた血)がこびりついて卵胞の殻を固くしてしまっているので、これを除くことが中心になります。また、なぜ痰湿(たんしつ:不要な汚れた水分)や於血(おけつ:汚れた血)がこびりつきやすいのかという体質に対しても改善を促すようにします。 紫石英 石菖蒲 半夏 胆南星 陳皮などは痰湿(たんしつ:不要な汚れた水分)を除く働きがあり、三稜 我朮 山ざ子 鶏内金 穿山甲などは於血を除く働きがあり、これらの配合された、二陳湯 温痰湯 弓帰二陳湯 三稜我朮散を低温期に用いながら、体質改善の漢方薬を併用します。漢方の周期療法を行う場合には、低温期から排卵期を特に重視した方法になり、有効性も高まります。



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