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 第37話 花粉症の予防についてのお話




 毎年春先になると花粉症に悩まされる皆さん、花粉症予防対策はしていますか?先月このコラムで書きましたように、予防対策はなるべく早く始めるのが吉です。今回は花粉症の予防について、西洋医学での考え方と東洋医学での基本的考え方の違いと、具体的な方法の違いについてお話します。



  西洋薬の代用としての漢方薬

 西洋医学での予防法は、あらかじめ症状が始まる前から抗アレルギー剤を服用していると、発症しないか、症状が軽くて済むというものです。抗アレルギー剤とはアレルギー反応を抑えるお薬で、本来はアレルギー反応が発生している時に使うものです。花粉症に良く使用される漢方薬に、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう)があります。これらの漢方薬は抗アレルギー作用がありますので、まえもって症状が発症しない前からのんでいると抗アレルギー剤と同様に症状が軽くなるので、耳鼻科などでは症状が発生する前から処方されることが多いのですが、あくまで、西洋医学的に考え、西洋薬の代用として使われているような感じです。




 東洋医学の発想で体質に合わせた漢方薬

 東洋医学では、花粉症が発生する前には、弱った皮膚や粘膜細胞を強化して活性化させ、花粉タンパクなどのアレルゲンや外部刺激から体を防衛するようなことを考えます。つまり、体表部のバリアーの力を強め、お城が外敵に攻め込まれる前に、防御柵を作ったり堀を深くしたりするような備えをするということです。具体的には益気固表(えっきこひょう:気を益して表の防衛能力を強固にする)というもので、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)などで、体質が違えば適合するものが変わります。詳しくはこちらもお読みください。小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう)は、外敵が城に攻め込み戦いが始まってから使うべき漢方薬なのです。





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