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第190話 漢方薬の原料(生薬)の品質の話




最近、漢方薬の原料(生薬)の品質について考えさせられる出来事が次々とあったので、この話を書いてみることにしました。

一つはこの四方山話でもご紹介した第182話 生薬のグレードの話の事例です。保険で病院で処方された漢方薬を飲まれていた同じ煎じ薬の味や香りが違い効果も良いので、私どもの漢方薬を現在も続けていらっしゃいます。

もう一つの事例は、病院で漢方薬(加味帰脾湯)のエキス剤を処方されているのだが効果がいまひとつなので、主治医にそのように言ったら、保険では1日分しか出せないけれど、自費でもう1日分を購入し1日に2日分服用してください、ということで1日で2日分の漢方薬を服用していた方がお見えになったのです。医療用の漢方薬は、薬価が決められていますが、最近の漢方薬の原材料の高騰により、質の良い材料が使えず、同じ処方なのに昔の製剤よりも効果が落ちているということは、様々な方面から聞きます。

この方には、質の良い材料で構成された煎じ薬なら、普通に1日分で充分に効果がありますとご提案させていただいて、煎じ薬1日分服用を続けていらっしゃいます。実際、1日分の煎じ薬だけで効果は充分にあるようです。



漢方薬の材料は農産物、天産物なので、品質のばらつきが大きい

漢方薬は普通の合成された化学薬品と異なって、材料は天然の産物です。良い材料もあればそうでないものもあります。その一例をご紹介してみます。


黄耆(おうぎ)
黄耆(おうぎ)は、太くて目が詰まったものが良い。このように細いものと太いものがあったなら太いものの方が品質が良く、値段も高い。私どもでは右側の太いものを使用しています。


当帰(とうき)
左は北海道産、右は奈良県大深産のものです。見た目は奈良県大深産は黄色味が強く、匂いが濃い。質感は、北海道産は固い感じがするが奈良県大深産はやわらかくしっとりしている。味も甘みが奈良県大深産の方があり、古来より最上の当帰は大深のものと言われていた。価格は倍違う。安価な中国産に比べて北海道産のものも決して悪いものではないが、煎じたときの味や匂い、効果が異なります。私どもでは、大深産の当帰を使用しています。


山薬(さんやく)
左は中国産、右は日本産です。日本産は白いですが、中国産は灰色っぽい感じで、口に含んで味見すると、日本産の方がおいしくて品質が良いです。私どもでは日本産を使用しています。


葛根(かっこん)
左は中国産、右は日本産です。日本産のほうが少し白っぽく小さく刻まれています。中国産は繊維が荒く口に含んで味見しますと、日本産は甘いですが、中国産には甘みが感じられません。やはり品質は日本産のほうが良いです。私どもでは日本産を使用しています。



川口漢方薬局のホームページ
http://kawaguchikampo.c.ooco.jp/

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