店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

第189話 H7N9鳥インフルエンザの漢方薬的予防法と治療法




中国浙江省H7N9インフルエンザの流行

中国浙江省H7N9インフルエンザの流行の報道がテレビや新聞のニュースなどで連日行われています。浙江省のすぐ隣の江蘇省政府が予防策を公表しました。

予防には、玉屏風散を中心に使います。鳥などとの接触歴がありキャリアは対象になります。いまのところ、人から人への感染は報告されていません。



予防の漢方薬

1 玉屏風散、板藍根
2 金銀花10g、菊花10g、甘草3gを配合したお茶
3 金銀花、連翹、柴胡、黄ごん、防風、桔梗、煎白朮、牛蒡子各10g、黄耆、板藍根各15g、甘草5g

対象:鳥などとの接触歴がある方



発症後の治療法

初期    衛気同病
進行期  1.熱毒侵肺 2.気営両煩(*火ヘンに番)
危篤期
回復期  生脈飲、竹葉石膏湯(西洋人参、五味子、竹葉、石膏、姜半夏、金銀花、甘草

この治療法は、冬に多い初期に麻黄湯を使用するタイプのインフルエンザとは違う、春から夏にかけてに多い風熱型のインフルエンザのものの応用だという認識です。



初期の衛気同病では、予防の3の処方から進行期にかけては銀翹散と白虎湯を合わせたような処方が用いられるのだと思われます。危篤期は、状況に応じて様々な対応をしなければいけないのと、この状況は薬局・薬店の出る幕ではありません。回復期の漢方薬の生脈散は、麦味参顆粒という製品が販売されていますし、竹葉石膏湯は、白虎加人参湯+麦門冬湯を上手に使えば対応できそうです。




この予防法をみて、第186話 かぜ、インフルエンザと花粉症予防の漢方薬で書いた花粉症とインフルエンザの予防法と基本は同じで、それに、銀翹散や天津感冒片などを加えれば日本の薬局薬店で手に入るもので充分対応可能です。ちなみに、中国では、H7N9インフルエンザの流行により、板藍根の需要が急増し、中国国内で在庫がほとんど無い状態なのだそうです。



川口漢方薬局のホームページ
http://kawaguchikampo.c.ooco.jp/

お問い合わせは以下にお願いします。

電話    054-345−8991 

メール  kawaguchikampo@nify.com