店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第188話 春のインフルエンザやカゼの漢方薬



麻黄湯だけがインフルエンザの漢方薬ではない

暖かい日が多くなって、真冬のような流行は無くなりつつありますが、この時期にもインフルエンザやカゼに罹患してしまう方は依然として多いように思います。初夏を思わせるような陽気になったと思えば、翌日には真冬並みの寒さになるなど、気温の変動が大きいからです。


そんな中、第172話 麻黄湯の正しいのみ方の話を読んだ、調剤薬局の薬剤師の方から、こんな質問をいただきました。



Q:「1日3回にこだわらず、1〜2時間おきにのんでかまわない」とありましたが服用回数の上限はあるのでしょうか?

A:目安としては、1日9回くらいまででしょう。汗が出にくい方は体質的に丈夫な方が多いので、このくらいまでは大丈夫です。



また、麻黄湯をのんでも発汗せず、煩燥(胸が暑苦しく気分が落ち着かない)状態になる人は麻黄湯の適応症ではなく、大青竜湯が適応します。

大青竜湯: 処方内容  桂枝、麻黄、杏仁、炙甘草、石膏、生姜、大棗

麻黄湯の麻黄をさらに増量し、石膏、生姜、大棗を加えたもので、内熱を冷ましながら、麻黄湯よりさらに強力に発汗する漢方処方です。


大青竜湯は、一般的な処方ではありませんが、麻黄湯に麻杏甘石湯あるいは五虎湯を合わせて服用すれば、かなり近い内容になります。



春先のインフルエンザやカゼは喉の痛みを伴うものが多い 

尚、今の春先のインフルエンザやカゼは、空気がほこりっぽいことなどで喉の炎症を伴うことが多く、引き始めでも麻黄湯の適応は少なく、8割以上の患者さんが銀翹散+板藍根、大青葉などが適応になります。



多くの病院で、患者さんの症状や体質を考慮せず、インフルエンザ=麻黄湯という安易な処方が出されているのを見て、何だか悲しくなります。



漢方薬は病名で決まりません。体質や症状に合って初めて効果があります。また、正しい服用方法、食養生などが伴って初めて効果があります。



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