店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第162話 新型インフルエンザに漢方は効くか?その2




麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)について

インフルエンザの流行と週刊誌や新聞などの情報から、麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)などの問い合わせが多くなっています。実際、漢方薬メーカーからお話を聞きますと、麻黄湯(まおうとう)のエキス製剤は、かなり売れているのだそうです。

しかし、漢方薬は、体質や症状に合ったものを選び、さらに服用時に気をつけなければいけないことを守らなければ、効き目がないだけでなく、かえって健康を損なうこともあることをご注意ください。



麻黄湯や桂麻各半湯は、発汗剤である。

麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)は、カゼやインフルエンザに応用される漢方薬ですが、基本的に、体を温めて汗を出す働きがあるものであって、それ自体に抗ウイルス作用があったり抗菌作用があるものではありません。つまり、インフルエンザにかかって、ひきはじめで汗が出ていない状態で、汗をかかせてインフルエンザに罹患した状態を回復に向かわせるものです。ですから、ひきはじめてから2日以上経過してじとじと汗が出ていて体が暑苦しくてしかたがない状態では、もうタイミングを逃しているといって良いと思います。その場合には白虎湯加人参湯などが適合する場合が多いです。また、最初から口が渇く、汗が出ている、喉が痛いなどの症状がある場合にも使ってはいけません。その場合には、ほてりを冷ます銀翹散などの漢方薬が適合します。

暖めて汗を出す働きのある代表的な漢方薬の発汗力は、

強い  麻黄湯 > 桂麻各半湯 ≒ 葛根湯 > 桂枝湯 弱い

の順番になっています。つまり、汗の出方や体質によって使い分けることが必要です。



ただ漢方薬をのむだけでなく、汗を出すのを補助することをする。

麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)をのむだけでなく、適切に汗を出すことを補助することをします。暖かい布団に寝ること、食事は胃腸に負担にならない熱い薄い粥を食べて、漢方薬の発汗の薬力を助けてあげます。汗が出て濡れた下着などは、こまめに交換します。このようなことをして、麻黄湯(まおうとう)をのんで汗が充分に出ない場合には、1日3回ではなく、小刻みに汗が出るまでのみます。薬量は、個人差があります。また、汗が充分出るようなら逆に量を少なくして、熱が下がったなら速やかに服用をやめます。熱が下がっても、体力が低下した状態になっていると思いますが、その状態ではもはや麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)の適合した状態ではありません。



予防には使えません。予防には板藍根のお茶や板藍のどあめを

板藍根は、抗ウイルス作用があり、しかも西洋薬の抗ウイルス薬と違って、作用は穏やかなものの、インフルエンザ、水疱瘡、ヘルペス、C型肝炎など様々なウイルスに対して抗ウイルス作用があります。手軽にのめるようなものやあめが健康食品として販売されています。



適切な漢方薬の選定は専門家にお任せください。詳しくはこちらでご相談ください。直接メールでもご相談承ります。kawaguchikampo@nify.com