店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第147話 痛みの漢方と養生法について




4月は、寒かったのと雨が多かったことなどから、痛みの持病を持つ方のご相談が多かったです。西洋医学では痛みがあれば、痛み止め:消炎鎮痛剤を使用することが一般的ですが、漢方薬の場合は、薬草でできた痛み止めというものと考えない方が良いです。



痛み方や状況によって適合する漢方薬は変る

例えば、痛み方、引きつるようにかなり激しく痛むズキズキ脈打つように痛む鈍く痛む、のでは適合する漢方薬は全く違います。

引きつるようにかなり激しく痛む場合には、痙攣を和らげる働きがあるような漢方薬が適合します。血流を良くすることも必要になるでしょう。

ズキズキ脈打つような痛みは炎症が盛んでほてりを冷ましながら痛みを楽にする漢方薬が良いです。打ち身や捻挫、寝違え、ぎっくり腰をやったばかりの状態に多いです。このような場合では、湿布薬は必ず冷湿布を使い温湿布は使ってはいけません。ひどいときは温めてしまうことを避けるため、風呂にはいるのも控えた方が良いのです。しかし、数日以上経過してきますと、今度は温めると痛みが楽な状態になってきます。この場合には、風呂に入って温めるほうが痛みが楽になりますし、漢方でも温めながら血行を良くし痛みを緩和するようなものが適合します。打ち身や捻挫、寝違え、ぎっくり腰では、やったばかりの頃と時間が経過した状態では、漢方では正反対のお薬を使い、最初はほてりを冷まし、後になってからは温める働きのものが適合するのです。

痛む場所がほてって熱かったり赤くなって腫れている場合、ほてりを冷ましむくみを除くものの配合が必要です。また、夜間寝ているときに痛みが増す場合には、血を綺麗にし血液循環を良くするものは必ず配合されます。

痛みが天気によって変化する場合とそうでない場合でも、適合する漢方薬は変ってきます。例えば、曇りや雨の降る前になると痛みが増す場合、湿度が高くなる時に痛みが増すので、汗や尿で余分な水分を対外に逃がすような成分の配合が不可欠です。

冷えると痛みが増し、温めると楽になる場合、温める成分の配合が不可欠なのです。

その他、痛みとは無関係な症状、例えば食欲や便通、尿の状態、体力の有無、体格、年齢なども適切な漢方薬の選定のためには、大いに参考にします。


第81話 老化と補腎の話(5)腰痛・神経痛・変形性膝関節症も参考にご覧ください。


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