店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第121話 お香の材料も漢方薬になるの話




8月中旬は、一ヶ月遅れのお盆のところも多いと思います。今回はこの時期お線香やお香の材料も漢方薬になるというお話です。

お香の材料になるのは伽羅、沈香、白檀などの香木ですが、このうち、沈香、白檀などは漢方薬としてもよく使われます。元来、香りのあるものは薬効があるものが多く、理気薬:気の巡りを良くする薬として使われます。特に気を降下させる働きがあるとされています。



沈香の配合される漢方薬

沈香降気散(じんこうこうきさん)

処方内容  沈香、烏薬、木香、延胡索、香附子

暖める力の弱い体質の人が、冷えて気や血の巡りが悪くなって生じた下腹部痛でガスが動いたり冷えた感じがあるもの(生理不順を伴うことが多い:生理痛にも使う)。


喘四君子湯(ぜんしくんしとう)

処方内容  人参、厚朴、蘇子、陳皮、茯苓、当帰、白朮、縮砂、木香、沈香、甘草、桑白皮

胃腸虚弱で疲れやすい体質の人の喘息に用いる。



白檀(檀香)の配合される漢方薬

丹参飲(たんじんいん)


処方内容  丹参、檀香(白檀)、縮砂

冠不全、狭心症などによる胸の痛みに用いる。