店主の四方山話                    TOPへ戻る




  

 第108話 妊娠中の漢方薬の話(3)




妊娠中には、なるべくお薬をのまないで済ませられれば、それが一番良いと思いますが、実際には、風邪もひきますし、悪阻がひどかったり、妊娠中毒症になったり、場合によっては流産癖があるなどで、お薬が必要な場合があります。今回は、妊娠中にはのまないほうが良い漢方薬について書いてみます。



妊娠中に注意を要するあるいはのまないほうが良い漢方薬

大黄、センナなどの下剤の成分の入った漢方薬
桃核承気湯、調胃承気湯、大承気湯、大柴胡湯、大黄甘草湯、センナなど

大黄、センナは、腸を刺激して便通を良くしますが、子宮内膜も刺激するので、流産などの可能性があります。便秘の場合には、腸を潤して便が固くならないようにしながら便秘を良くするもので、大黄やセンナを含まないものが安全です。


桃仁、丹参、牡丹皮などが入った血を綺麗にし流れを良くする漢方薬
桃核承気湯、桂枝茯苓丸、血府逐於丸、折衝飲など

これらの漢方薬は、血を綺麗にし流れを良くするだけでなく、子宮内膜を剥がし流そうとするように働きます。妊娠中にも東洋医学的に於血証という病態であるならば適合する場合がありますが、慎重に専門家の指導のもとで服用する必要があります。


附子、呉茱萸などが入った、猛烈に体を熱くする漢方薬
真武湯、桂枝芍薬知母湯、麻黄細辛附子湯、呉茱萸湯など

これらの漢方薬は、猛烈に体を温めるように働きますが、妊娠中はお腹に新陳代謝の盛んな胎児をかかえているので、おなかにストーブを抱えているのと一緒です。妊娠中でも、寒証、中医学での陽虚証という病態であるならば適合する場合がありますが、慎重に服用する必要があります。



適切な漢方薬の選定は専門家にお任せください。詳しくはこちらでご相談ください。直接メールでもご相談承ります。kawaguchikampo@nify.com







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