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宿便について            




宿便をとるというキャッチフレーズにだまされるな!

世の中には、「宿便をとる」とか「滞留便をとる」とかいうキャッチフレーズでいろいろな物が売られていますが、少なくとも明治以前の漢方の書籍や現代中国の中医学には、宿便という概念も言葉もありませんし、東洋医学や漢方などには登場しません。もし、東洋医学、漢方からの理論などとエラそうに書いてあるサイトがあったら、インチキだと思って良いです。これらはあくまで民間療法の言葉です。西洋医学的にも腸内壁にこびりついた糞便など無いかあってもほとんど無視できる程度だと言われています。それでも、このようなキャッチフレーズが根強くあるのは、西洋医学で便秘の治療というと、一般的に下剤を使うようなことしか無く盲点になっているからです。

宿便や滞留便というのは腸管が動かないために溜まるのであって、それらを取り除いたから便秘が良くなるわけでもないし、必ず体調が良くなるわけではないです。宿便をとるような方法は体質によっては、百害あって一理なしの場合があります。便秘での脾肺気虚、血虚、脾陽虚のタイプの人は、体に必要なものが不足しているために結果的に便秘になっているわけでして、「宿便をとる」ことをやったり、むやみに下剤などでで便通をつけても、だんだん下剤を増やさなければ便が出ない、腹がはる、腹痛がするなどの不快な症状がかえってひどくなるということが多いのです。民間療法でいう宿便というのは結果として溜まったものですから、本当の漢方療法では、なぜ溜まるのか原因が変われば対処のしかたが変わります




通販で、宿便に良い中国茶や健康食品を買っていたり買おうと思っているアナタ、よ〜く読んでください。

便秘での 脾肺気虚、血虚、脾陽虚のタイプの人は漢方でいう虚証です。この虚証というのは、体が本来持っているべき必要なものが不足して、体の正常な機能が維持できない状態のことです。

競馬にたとえると、腸に刺激を与え排便を促す普通の便秘薬は騎手のムチです。馬が元気に走れる状態であれば、ムチ打てば速く走るでしょう。しかし、馬が疲れて走る元気がなかったり、ひ弱な馬なら、ムチを打てば打つほど馬は衰弱し、ますます走れなくなってしまいます。 それと同じことで脾肺気虚、血虚、脾陽虚のタイプの人は、通常の便秘薬に頼りすぎたり、一般的な便秘薬を漫然と続ければ、腸はますます自分で動く力を失うのです。


漢方には「虚すれば補う」という言葉がありますが、不足しているものを補う治療が主体になります。

脾肺気虚の方は、腸を自分で動かすエネルギー
血虚の方は、体内の必要な水分や血液
脾陽虚の方は、暖める力


が不足しているので、これらを補いながら便通が良くなるようにするわけです。このような考えで便秘を治そうという考え方そのものが、西洋医学にはありません。





   

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