乾癬1(西洋医学的)

尋常性乾癬

境界が明瞭な紅班、あるいは丘疹、ないしは少し隆起した紅色の局面に、銀白色の
模様〜雲母状の厚い鱗屑を有しており、下層は剥がれにくく、剥がすと点状の出血
をみる(アウスピッツ現象、血露現象)。皮疹は通常は乾燥しているものが多い。自覚
症状はないことが多いが、軽い痒みを伴うことがある。好発部位は肘、膝、臀部、被
髪頭部などである。何も症状のない皮膚に刺激が加わると、その部分に同様の皮疹
の発生を見る(ケブネル現象)がある。爪の変化には点状陥没、混濁、肥厚、剥離な
どがみられる。被髪頭部に、部分的にうすい紅班と鱗屑を有する。また、小さな帽針
頭大の赤い丘疹を散在性に生じることがある。時に束状髪がみられる。

症状

病程

1.進行期  新しい皮疹が絶えず発生、旧病巣が拡大、紅班が著明、鱗屑が厚く、
         痒みがあり、アウスピッツ現象がよく見られる。

2.静止期  新しい皮疹はほぼ見られないが、旧病巣も減退しない。

3.退行期  病巣は縮小し、色が薄くだんだんなくなって、周辺の色素減退、最後
         に脱色素班あるいは色素沈着が残る。

発病と特徴

1.突然発病する。
2.症状は全身に及ぶ。
3.慢性に経過して、十数年ないし何十年にも及ぶ。
4.再発しやすい。まれに再発しない者もみられる。
5.よく冬季に憎悪する。
6.青壮年に好発するが、ほかの年齢層にもみられる。
7.一部の患者には家族歴、上気道感染がある。

病因

西洋医学ではまだ究明されていない。
ただ、
1.遺伝   常染色体不規則優性遺伝 HLAではB13、B17などが高頻度にみられる。
2.環境因子 光線の刺激により悪化、冬期に悪化する傾向、細菌感染
3.免疫学的異常
4.生化学的異常    などいろいろな説がある。

滴状乾癬

突然、やや固着性の鱗屑を有する米粒大〜大豆大くらいの大きさの紅班が、全身に
散在性に多発する乾癬病巣で、特に小児において、上気道感染ののち引き続いて
みられる事が多い。

膿胞性乾癬

紅班の上に無菌性の小膿胞を多発するのが特徴で、時に地図状、環状に配列する。
これら膿胞は、表在性で速やかに乾燥し、環状、不規則な形状の落屑〜茄皮となる。
症状の進行過程で、びらん面はあまり見られない。発熱、全身倦怠などの全身症状
を伴うことが多い。全身性のものは重度、難治性である。

乾癬性紅皮症

乾癬が汎発性となり、紅皮症となったもので、緩解する過程で典型的な乾癬の皮疹
の特徴をそなえており、健常皮膚が残っている事が多い。

関節性乾癬

主として乾癬性紅皮症に合併して指、手足、肘膝などの腫脹、疼痛があり、ときに
リュウマチ様関節炎と鑑別しがたいことがあるが、リュウマチ因子の検査が陰性の
ことが多い。皮疹としては滴状乾癬の症状以外に、他のタイプの症状がみられる
ことがある。

治療法

ステロイド外用剤の塗布による対症療法が一般的

乾癬2(東洋医学的)へ続く


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