花粉症の症例1

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ひどい目の痒みと、目の回りの膨疹が数日で改善した症例

I さん 14歳  女性  中学生  身長145cm 体重39Kg  平成13年3月7日来局

小学校低学年の頃から、毎年春先になると花粉症になる。症状は2月中旬頃に始まり
5月の初旬まで続く。2月中旬頃からくしゃみ、鼻水、鼻つまり、目の痒み、喉や耳の中
の痒みに悩まされている。特に、目の痒みが酷く、結膜は真っ赤に充血している。10日
位前から、目の回りを掻いた跡が蕁麻疹の膨疹状に腫れ上がってしまった。1週間前か
ら耳鼻科や眼科で治療を受けているが、通常の治療では回復しないので、ステロイド剤
の内服を勧められたが、思春期の女の子ということもあり、ステロイドをのませたくないと
いうことで、お母さんと一緒に来局。顔がパンダの様になってしまっているので、学校も
休んでいるとのこと。

最初の処方は越婢加朮湯+銀翹散のエキス散剤を、菊花+桑葉を煎じたお茶でのん
で貰うことにし、7日分お渡しした。さらに、食養生として、ほてりを冷ます系の食事中心
にしてもらった。3月9日午前中の電話で、朝起きたとき目の回りの腫脹は無くなってい
て、今日から学校に出かけた、とお母さんから連絡があった。

3月14日に2回目来局、以前は夜中に痒くて眠れなかったが、痒みはほとんど無く、夜
中に痒みのために起きてしまうことは無くなった。引き続き同じ処方をのんでもらうことに
した。3月末まではこの処方のままで、それ以後5月の初め頃まで、銀翹散+よく苡仁+
茵ちん蒿
で継続したが、この間に、花粉症の症状はほとんど無かった。




考察:
花粉症その2(対策)でも書いてありますように、I さんは熱い症状のタイプの方です。熱い症
状がある方は、通常のくしゃみ、鼻水、鼻つまりの症状より、目の痒みや喉、耳の痒みの方
がつらいです。西洋医学では、花粉症に対してこのような区別をしませんが、使う漢方薬や
養生法もタイプによって変えるべき、というのが中医学(中国漢方)の考え方です。
また、花粉症の方は未病を治すという意味で症状が無い時期に衛気を強めるために、
脾、腎
を丈夫にし水分代謝の良くなる養生がとても大切です。                  




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