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不妊症の症例 6

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卵子の状態が良くない方の体外受精との併用の成功例



Kさん 35歳 身長161cm 体重53Kg       H14年 6月14日来局

 結婚して8年目になるが一度も妊娠しない。5年くらい前から病院で不妊治療を受けて
いた。最初は排卵誘発剤などを使いタイミング妊娠法をやっていたが卵胞は排卵時で18
ミリ程度とやや大きさが小さいためか妊娠せず、その後人工授精を5回、その後体外受精
を勧められ3回行ったが妊娠しなかった。病院の先生の説明では、採卵できる卵子の数が
少ないのに加え卵子の状態が良くなく、受精卵を体内に戻しても、普通の人にくらべ妊娠
の確率が低いということで、5ヶ月前に治療を中断した。そんなわけで、漢方で卵子の状態
が良くなれば、もう一度体外受精をやってみたいという希望をお持ちだった。

生理は、28日周期で正常。生理痛は軽い。足は冷えるが上半身はのぼせやすい。基礎
体温は、2層になるが若干波動が大きい。排卵日頃になっても、透明なおりものは増えな
い。食欲、二便正常。髪の毛が抜けやすく、腰がだるいことがある。ご主人は検査の結果
まったく異常は無い。

今までの経過
Kさんは卵子の状態が悪いので、卵子が成長する時期の低温期を特に重視した周期療法
を試していただくことになった。

いつものむもの
婦宝当帰膠
ビタエックス

生理中
きゅう帰調血飲

低温期
参茸補血丸
杞菊地黄丸
温経湯

高温期
いつものむもののみ

この組み合わせで2ヶ月続けたところ、体調は特に変化は無かっが、若干肌が潤いが良く
なり、2ヶ月目の排卵日前後には今までなかった透明なおりものが増えてきた。

3ヶ月目からは、今までの漢方薬に加え、生理の開始10日目から冠元顆粒を5日間だけ
加えておのみいただき、病院の治療も再開した。11月に採卵した時の卵子は、3つのうち
2つはグレード2の状態であった。いままで採卵できたのは、グレード3か4であったので採
卵した先生が驚き、漢方の周期療法のことを話すと、体に合っているようだから続けるよう
に言われた。

通算で4回目の体外受精で妊娠した。現在流産防止と体調維持のためとして、婦宝当帰膠
と宝利神P
を服用している。

平成16年3月、予定より3週間ほど早かったが、正常分娩で2700gの男の子を出産。


考察
Kさんだけでなく、鹿茸、海馬、紫河車などの動物由来の生薬が配合された漢方薬を適切に
使いながら周期療法をすることでで卵胞の成長や卵子の状態が良くなる方は多い。着床の
ためのお体の環境を整えたり卵子の状態を良くしたりするのは東洋医学の方が、西洋医学
より優れている点だと思う。

Kさんは、今でもカゼをひいたり体調を崩したときに、おいでになることがあるがお子さんは元
気に育っている。