アトピー性皮膚炎の症例 3

食欲が旺盛で、便秘気味な方のアトピー性皮膚炎の症例

Gさん、21歳 女性  身長157cm  体重58Kg  平成10年 2月14日来局

春先や秋口の季節になるとアトピー性皮膚炎の痒みがひどくなる。
主な症状は、顔が一面赤く痒みがひどい。ほおの表面は乾燥し、白い粉をふいた
様である。額は、就寝中にかきむしった跡があり、その部分はただれて痛みがあ
る。顔が一番ひどいが、首のまわり、手の甲にも痒みがある。頭髪内部は症状が
ない。

体質は、食欲が旺盛で、チョコレートやお菓子が好きで、間食を摂る。便秘気味。
疲れると足がむくむ。月経は順調で生理痛は無い。花粉症があり、春先のみ、く
しゃみ、鼻水、鼻つまりが出る。花粉症の症状があるときは、アトピー性皮膚炎も
悪化する。秋口には軽い喘息発作も起こす。

Gさんに最初に使用した漢方薬は、防風通聖散五虎湯であった。同時に間食
を止め、食事を規則正しくするように指導した。2週間の使用で、アトピー性皮膚炎
の痒みは半減、さらに花粉症の症状も軽くなった。便通も良くなり、旺盛だった食
欲が普通になった。花粉症の症状が出なくなった4月初旬からは、漢方薬を
防風
通聖散
平胃散に変更した。夏に向かってダイエットしたいということで、ダイエット
用の食事指導をし、7月には体重は54Kgになり、体調がとても良くなった。

秋口になっても、喘息の発作は発生せず、アトピー性皮膚炎も悪化しない。外用剤
など何も付けなくても、見た目は正常の皮膚になってきた。しかし、10月に入って
ポテトチップスとチョコレートを食べ過ぎた数日後、突然、顔が赤くなって痒みが再
発した。漢方薬を
防風通聖散瀉火利湿顆粒に変え、1ヶ月してまたもとの状態に
戻っので、また
防風通聖散平胃散に戻した。Gさんは、これに懲りて、お菓子を食
べ過ぎないように注意するようになった。その後、春先に少し悪化したときだけ、

風通聖散
五虎湯にして、それ以外の時期は防風通聖散平胃散で、平成12年
5月まで続けた。平成12年の春は、花粉症もアトピー性皮膚炎も症状が出なかっ
た。


考察と感想

Gさんのアトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー症状は、明らかに食事の不摂
生と胃腸のアンバランスによって増悪していました。ここまで良くなったのは、Gさん
の胃腸にも配慮した漢方薬を使ったこともあるが、Gさんご本人が、間食や食事の
不摂生を自覚し、改善に努めたことが大きいと思います。

近況
Gさんは結婚されて今は一児の母です。現在のところアトピーは再発していません。



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