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          食事について            
            アトピー性皮膚炎その4



 東洋医学の発想は、お体の内面のアンバランスを整えることでアトピーを治療します。アトピーがなぜ昔はなく、現代の日本に多いのかという理由の一つが食生活の変化です。

 また、東洋医学は、「医食同源」という考え方があります。漢方薬の治療効果を充分に発揮するためにも、バランスの良い食事はとても重要なのです。そして、いくらお体に良いものでも過剰にとりすぎるとかえって害になります。基本的に下記の内容をご注意されると良いと思います。




     摂り過ぎると良くないもの
  

    1.甘いもの

     例:チョコレート・甘いお菓子など
       滞る性質なので、体内に湿邪(余分な悪い水)を生ずる。

    2.あぶらものや肉類

     例:揚げ物・てんぷら・ポテトチップス・各種肉など
       消化しにくく、体内に湿熱(悪い熱を帯びた水)を生ずる。

    3.香辛料の多いもの

     例:唐辛子、カレーライスなど
     刺激性が強く、熱性があるので、体内に熱を生じる。

    4.洋食品、加工食品

     例:ファーストフード(ハンバーガーなど)・ケーキなど
       消化しにくく、体内に湿熱(悪い熱を帯びた水)を生ずる。

    5.牛乳、卵、大豆、魚介類

      高たんぱくであるので、消化しにくく体内に湿熱(悪い熱を帯びた水)を生ずる。

    6.生もの、冷たいもの、冷凍のもの

     例:刺身、アイスクリームなど
      胃腸を冷やし、消化吸収能力を低下させ、体内に湿邪(余分な悪い水)を生ずる。

    7.コーヒー

      興奮性が強く、体内に熱を生ずる。

    8.アルコール類

     お酒は体内に湿熱(悪い熱を帯びた水)を生ずる。

    9.タバコ

     体内に熱毒(熱を帯びた毒)を生ずる。



これらのものは、高糖分、高タンパク、脂っこい、冷たいもので、いずれも消化しにくく消化器系の機能を低下させ、湿熱(熱を帯びた水)を生じます。この湿熱が全身のあちこちに運ばれ、皮膚の正常な働きを破壊すると湿疹や紅斑が発生します。これがアトピーの原因です。また、消化器系の機能が低下しますと、漢方薬の吸収も悪くなるので漢方薬の効き目も弱くなるのです。また、アトピー性皮膚炎によく使われる漢方薬は、湿熱を除くものだったり、根本治療のものは胃腸の消化器系の働きを良くするものが多いので、食養生が正しくなされているかどうかは、漢方薬の効き目に大きく影響します。




      お奨めの食養生、生活習慣
    

    1.煮物や和食などを中心に「腹八分目」

       消化吸収しやすいので胃腸の働きが良くなる

    2.自然な旬の野菜、特に青い葉っぱのものを火をとおして多く摂る

       小松菜、セロリ、キャベツなど(消化吸収の促進とお体の毒消し)

    3.いろいろな種類でバランスのいい食事をとる

       胃腸の機能を良くする

    4.適切な運動をする

       ストレスの解消、胃腸の消化吸収がよくなり、お体の抵抗力を増す。

    5.適切に汗をかく

       老廃物を排泄し、新陳代謝を良くし、お体の抵抗力が増す。

    6.やさしい日光を浴びる

       朝日や木漏れ日は、骨を丈夫にし気血の流れを良くする。

    7.生活リズムを守る

       規則正しい食事や睡眠は、自然治癒力を高める。

    8.緑茶や紅茶

       消化吸収を良くし、お体の毒消しの作用もある。


上記のことをできる範囲で実行しましょう。漢方では、胃腸と消化吸収能力を脾胃(ひい)といって重視します。脾胃は「後天の本」といって人間が生きていく上でのエネルギーの供給源なのです。「後天の本」とは、生まれた後の生命維持の源という意味です。



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