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      ステロイド剤について  
                  アトピー性皮膚炎その2


ステロイドはアトピーの炎症や痒みを除くのには非常に有効で、これに勝る薬はありません。症状
が非常に激しく危機的な状態や、急激に悪化した時には適切にステロイド剤を使用することは良い
ことです。ですが、アトピーの患者さんの大半は、ステロイド剤に対して正しい知識を持っていませ
ん。ゆえに、知らずに漫然と使い続けていたり、逆にステロイド剤の使用を必要以上に恐れていた
りします。

川口漢方薬局では、ステロイド外用剤をお勧めすることはいたしませんが、外用剤を使用しながら
漢方薬を併用する場合も、適切にご指導しています。



  最低知っておきたいこと 

   ステロイド外用剤にも非常に作用の強いものから弱いものまであります。
   強さの違いは力価にして1000倍以上です。適切な強さのものを適切に使用してい
   ますか?

体の部位によって、同じ様なアトピーが出ていても使い分けなければいけません。首より上の顔耳、
頭皮や陰部、陰嚢は非常に皮膚が薄いために作用の弱いものを短期間使用するにとどめるのが
無難です。逆に皮膚の厚い部位は、作用の強いものを使っも副作用は出にくいのです。首より上の
連用は怖い
です。

   ステロイドの副作用
ステロイド剤は免疫抑制効果を持っています。ですから、皮膚の抵抗力が低下するために、様々な
新たな病気が発生することがあります。皮膚常在菌のバランスが崩れるためにカンジタ症や白癬菌
症、ニキビが出現しやすくなります。また、部位によっては長期連用しますと皮膚が薄くなりますので
萎縮や内部の毛細血管が浮き出てきます。

  ステロイド惹起性皮膚炎
  ステロイド離脱皮膚炎

ステロイドを1ヶ月以上毎日続けていて中止すると、多くは2〜3日後にステロイドを塗布していたと
ころだけ皮膚状態が悪化します。そのためについつい漫然と使用を続けてしまう人が多いのです。
本来ならば、症状が収まった時点で、ステロイド剤を使わないスキンケアを行いながら、症状も軽
減できる漢方療法を行いたいところです。アトピー性皮膚炎とおっしゃって来局される方の中にこの
疾患の方がかなり多いです。



ステロイド外用剤を使用するのも使用しないのも、決めるのは患者さん本人あるいは保護者です。
絶対にステロイド剤は使用したくないと思われる方には、ステロイド剤なしで症状が軽快しアトピー
の発生しにくい体質つくりの御相談を承ります。

皮膚科のステロイド外用剤と漢方薬の内服の併用は、全く問題がありません。ステロイド剤を良く
知り、正しく使用しながら漢方薬をお使いください。





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